🏃 お正月の風物詩から学ぶ
箱根駅伝を見て思う
——「意志が長く続く秘訣」とは
なぜ彼らは走り続けられるのか。その答えは、私たちの日常にも応用できる。
毎年1月2日・3日、多くの日本人がテレビの前で見入る箱根駅伝。
東京・大手町から箱根・芦ノ湖まで、往復217.1km。10人のランナーがタスキをつなぎ、2日間にわたって走り続ける。
選手たちの走りを見ながら、ふと思うことがあります。
「なぜ彼らは、あんなに苦しそうなのに
走り続けられるのだろう?」
そして、その問いは私たち自身の日常にも通じます。
- ダイエットを始めても、3日で挫折してしまう
- 運動習慣をつけようとしても、続かない
- 仕事の目標を立てても、いつの間にか忘れてしまう
「意志が長く続く人」と「続かない人」の差は、一体どこにあるのでしょうか?
箱根駅伝の選手たちの姿から、その秘訣を考えてみました。
🏃 1. 箱根駅伝から学ぶ「続ける力」の本質
箱根駅伝の選手たちは、1区間あたり約20kmを走ります。
20kmという距離は、一般的なランナーにとっては「フルマラソンの半分」。決して短い距離ではありません。しかも、彼らはそれを全力で走り抜きます。
📊 箱根駅伝の過酷さ
- 総距離:217.1km(往路107.5km + 復路109.6km)
- 1区間平均:約21.7km
- 5区(山上り):標高差864mを約20kmで駆け上がる
- 気温:1月の関東、場所によっては氷点下
ここで注目すべきは、彼らが「意志の力」だけで走っているわけではないということです。
むしろ、意志の力に頼りすぎないからこそ、あれだけの距離を走り抜けるのです。
「意志の力」は有限である。
だから、意志に頼らない「仕組み」を作る。
——これが、駅伝ランナーが教えてくれる真実です。
🧠 2. 意志が続かない本当の理由
「続かないのは意志が弱いから」——多くの人がそう思っています。
しかし、科学的には、これは誤解です。
📚 意志力の科学(Ego Depletion理論)
心理学者ロイ・バウマイスターの研究によると、意志力は「筋肉」のようなものです。
- 使えば使うほど消耗する(疲れる)
- 1日に使える量には限界がある
- 休息によって回復する
- 鍛えることで少しずつ強くなる
出典: Baumeister RF et al. (1998) “Ego Depletion” Journal of Personality and Social Psychology
つまり、「意志の力で頑張り続ける」というのは、ガソリンが有限の車で走り続けようとするようなものです。
いつか必ず、燃料切れになります。
❌ 意志力を消耗させるもの
- 「食べたいけど我慢する」という葛藤
- 「やりたくないけどやる」という強制
- 毎回「今日やるかどうか」を決断すること
- 完璧を目指すプレッシャー
✅ 意志力を温存するもの
- 「これが当たり前」という習慣化
- 「やる日・やる時間」が決まっているルーティン
- 「選択肢がない」環境づくり
- 80%でOKという許容
💡 重要な気づき
駅伝ランナーは「毎朝、今日走るかどうか」を考えません。
「走ることが当たり前」になっているから、意志力を消耗しないのです。
🎯 3. 駅伝ランナーに学ぶ「意志が続く」7つの秘訣
箱根駅伝の選手たち、そして長期的に結果を出し続けるアスリートに共通する「続ける秘訣」を7つにまとめました。
「タスキをつなぐ」——自分一人の戦いにしない
駅伝の本質は「個人競技」ではなく「チーム競技」です。
「自分が走らなければ、仲間のタスキが途切れる」
「前の走者が繋いでくれたタスキを、次に渡さなければならない」
この責任感と使命感が、苦しい時に足を前に出す力になります。
📌 応用:ダイエットや運動も、一人でやらない。仲間やトレーナーと一緒に取り組む。
「1km先だけ見る」——ゴールではなくプロセスに集中
20kmを走る時、「あと20km」と考えると心が折れます。
トップランナーは「次の1km」「次の給水所」「次の曲がり角」だけを見て走ります。
小さな目標をクリアし続けることで、気づけば20kmを走り切っている。
📌 応用:「10kg痩せる」ではなく「今日1食、タンパク質を摂る」に集中する。
「日常を習慣にする」——特別なことをしない
選手たちにとって、毎日走ることは「特別なこと」ではなく「日常」です。
歯を磨くのに「意志力」は必要ありませんよね?
同じように、運動が「当たり前」になれば、意志力なしで続けられるのです。
📌 応用:「頑張って運動する」から「運動しないと気持ち悪い」状態を目指す。
「苦しい時を想定しておく」——メンタルリハーサル
一流のランナーは、「苦しくなった時にどうするか」を事前に決めています。
「15km地点で脚が重くなったら、腕振りに集中する」
「後半バテたら、沿道の応援に意識を向ける」
事前に「if-then プランニング」をしておくことで、苦しい時に対処できる。
📌 応用:「飲み会で食べすぎそうになったら、タンパク質だけは摂る」と決めておく。
「環境を整える」——走らざるを得ない状況を作る
駅伝選手は「走るかどうか」を毎日決めていません。
寮生活、チーム練習、コーチの管理——
「走らない」という選択肢がない環境に身を置いています。
意志力に頼らず、環境の力で行動を継続する。
📌 応用:ジムの予約を入れる、トレーナーとの約束を作る、お菓子を家に置かない。
「調子が悪い日も走る」——完璧を求めない
選手にも調子の波があります。毎日ベストの状態ではありません。
「調子が悪い日は、ペースを落としてでも走る」
「100%が無理なら、50%でもやる」
「やらない」という選択をしないことが、習慣を守るコツです。
📌 応用:「今日は疲れているから、10分だけでもストレッチする」でOK。
「なぜ走るのか」——目的を明確にしている
最後に、そして最も重要なこと。
「箱根を走りたい」「チームを優勝させたい」「応援してくれる人に恩返ししたい」
選手たちには明確な「Why(なぜ)」があります。
「Why」が強ければ強いほど、「How(どうやって)」は後からついてくる。
📌 応用:「なぜ痩せたいのか」「健康になって何をしたいのか」を明確にする。
🔄 4. 日常生活への応用——「続く人」になるために
駅伝ランナーの秘訣を、ダイエットや運動習慣に応用してみましょう。
「続かない人」→「続く人」への変換表
💡 今日から実践できる3つのステップ
Step 1:「Why」を書き出す
「なぜ健康になりたいのか」「痩せて何をしたいのか」を紙に書く。見える場所に貼る。
Step 2:「いつ・何を」を決める
「毎週月・水・金の朝7時に30分運動する」のように、具体的に決める。
Step 3:「仲間」を見つける
家族、友人、トレーナー——誰かに宣言し、一緒に取り組む。
🤝 5.「一人で走らない」という選択
箱根駅伝が私たちに教えてくれる最も大切なことは、「一人で戦わなくていい」ということかもしれません。
🏃 駅伝という競技の本質
駅伝は「個人の力」だけでは勝てません。
- 前の走者がタスキをつないでくれる
- 次の走者が待っている
- 監督やコーチがサポートしている
- 沿道の応援が力をくれる
- チームメイトが同じ目標を共有している
私たちのダイエットや健康づくりも、同じです。
❌ 一人で走ると…
- サボっても誰にも何も言われない
- 正しいやり方がわからない
- モチベーションが維持できない
- 孤独との戦いになる
✅ 仲間と走ると…
- 約束があるから「行かなきゃ」となる
- 正しい方法を教えてもらえる
- 励ましてもらえる、喜びを共有できる
- 「続けている人」の仲間入りができる
駅伝にコーチがいるように、
あなたのダイエットにも「伴走者」がいていい。
一人で頑張ることが「正解」ではありません。
📝 まとめ:意志が長く続く秘訣
- 意志力は有限——だから「意志に頼らない仕組み」を作る
- 一人で戦わない——タスキをつなぐ仲間を持つ
- ゴールより1歩先を見る——小さな目標をクリアし続ける
- 習慣にする——「特別なこと」ではなく「日常」にする
- 完璧を求めない——50%でも続けることに価値がある
- 環境を整える——やらざるを得ない状況を作る
- Whyを明確に——なぜやるのかが原動力になる
箱根駅伝の選手が教えてくれること——
「走り続ける」のは、意志の強さではなく、
「走り続けられる仕組み」を持っているから。
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📖 参考情報
- Baumeister RF et al. (1998) “Ego Depletion: Is the Active Self a Limited Resource?” Journal of Personality and Social Psychology
- Gollwitzer PM (1999) “Implementation Intentions: Strong Effects of Simple Plans” American Psychologist
- Clear, James (2018) “Atomic Habits” Penguin Random House
- 箱根駅伝公式サイト(関東学生陸上競技連盟)

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