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まだカロリーだけでダイエットしてる?リバウンドしない体を作る   「PFCバランス」という食事の黄金比 出張パーソナルトレーニング

まだカロリーだけでダイエットしてる?リバウンドしない体を作る「PFCバランス」という食事の黄金比

「ダイエットの敵は、とにかくカロリーだ」。僕も数年前まで、本気でそう信じていました。体重計の数字に一喜一憂し、ランチは春雨スープだけ。夜はサラダチキンをかじる日々。確かに一時的に体重は落ちる。でも、いつも体に力が入らず、肌は荒れ、そして何より、食べたい気持ちを無理やり押さえつけるのが本当に辛かった。

そして、少し気を緩めた瞬間にやってくる、恐ろしいリバウンド。頑張りが水の泡になる絶望感は、経験した人にしか分からないでしょう。もしあなたが、かつての僕と同じように「カロリー計算」という名の暗いトンネルで迷っているなら、この記事が光になります。問題はカロリーの「量」だけではなかった。本当の答えは、その「質」にあったのです。

なぜ「カロリー制限だけ」のダイエットは99%失敗するのか

同じ500kcalでも、ポテトチップス一袋と、焼き魚定食では、体への影響が全く違うことは、感覚的に分かるはずです。カロリーという「数字」だけを追いかけるダイエットには、深刻な落とし穴があります。

1. 筋肉が減り、逆に「太りやすい体」になる

体を動かすエネルギーだけでなく、筋肉や髪、肌を作る材料となる栄養素まで極端に減らすと、体は筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとします。結果、体重は減っても、その中身は大切な筋肉ばかり。筋肉が減ると基礎代謝が落ちるため、以前より少ない食事量でも太ってしまう、最悪の悪循環に陥ります。

2. ホルモンバランスが崩れ、心身が不健康になる

特に脂質は、体の機能を正常に保つホルモンの材料になります。これを過剰にカットすると、集中力が落ちたり、肌が乾燥したり、ひどい場合は体調を崩す原因にも。美しくなるためのダイエットが、あなたを不健康にしてしまうのです。

答えは「黄金比」にあった。PFCバランスという食事の地図

そこで登場するのが「PFCバランス」です。これは、食事をカロリーだけで捉えるのではなく、三大栄養素である**P(Protein:タンパク質)、F(Fat:脂質)、C(Carbohydrate:炭水化物)**の3つのバランスで考える食事管理法。いわば、あなたの体という家を建てるための「材料の配分」を示す、食事の地図です。

P(タンパク質)は、家の「柱や壁」。筋肉や臓器、肌、髪の材料。これが不足すると、家はどんどん脆くなります。1gあたり4kcal。

F(脂質)は、「断熱材や電気系統」。エネルギー源であり、ホルモンや細胞膜を作る重要な役割。多すぎると問題ですが、ないと家は機能しません。1gあたり9kcal。

C(炭水化物)は、「日々の生活エネルギー」。体を動かしたり、頭を使ったりするためのメイン燃料。これが枯渇すると、家は活動を停止します。1gあたり4kcal。

カロリー制限だけのダイエットは、言わば「家の材料を全部半分にする」ようなもの。それでは小さくはなっても、機能的で美しい家は建ちません。PFCバランスを整えるとは、**家の総予算(総カロリー)を守りつつ、柱や壁をしっかり確保し、断熱材と生活エネルギーを適切に配分する、賢い設計**なのです。

PFC管理を簡単にする3つのコツ
  • コンビニでは商品の裏の「栄養成分表示」を見る癖をつける。
  • 食事を考える時は、まずタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)から確保する。
  • 食事管理アプリ(例:MyFitnessPal, カロミル)を使えば、面倒な計算は不要。

計算は意外と簡単。あなたのPFCバランス算出法(3ステップ)

では、具体的に自分に必要なPFCをどう知るのか。簡単な3ステップで見ていきましょう。(あくまで目安です)

  1. あなたの1日の消費カロリーを知る: ネットで「TDEE計算」と検索し、年齢や活動レベルを入力すれば、1日に消費するカロリーの目安が分かります。(例: 30歳女性、デスクワーク中心なら約1800kcal)
  2. 目標カロリーを決める: 減量が目的なら、消費カロリーから300〜500kcal引きます。(例: 1800 – 300 = 1500kcal)
  3. PFCのグラム数を計算する: 減量目的なら、一般的に「高タンパク・中脂質・低炭水化物」が推奨されます。例えば、総カロリーをP:30%、F:20%、C:50%で配分してみましょう。
    • P: 1500kcal × 0.3 = 450kcal → 4で割り、約112g
    • F: 1500kcal × 0.2 = 300kcal → 9で割り、約33g
    • C: 1500kcal × 0.5 = 750kcal → 4で割り、約187g

この数字が、1日に目指すべき「食事の地図」です。難しく感じるかもしれませんが、アプリを使えば一瞬で計算してくれます。

よくある疑問に、経験者として答える

昔の僕
外食が多いのですが、PFC管理はやっぱり難しいですよね?
今の僕
選び方次第で、むしろ簡単です。例えば、定食屋なら「焼き魚定食(ご飯少なめ)」、コンビニなら「サラダチキン、おにぎり、ゆで卵」のように、PFCを意識した組み合わせがすぐ作れます。ポイントは「単品」ではなく「組み合わせ」で考えることです。

まとめ:「我慢」から「選択」へ

PFCバランスを理解すると、食事は「我慢するもの」から「賢く選択するもの」に変わります。「これは脂質が多いからやめよう」ではなく、「これを食べるから、夜は炭水化物を少し控えよう」というように、柔軟に調整できるようになるのです。

もちろん、毎日完璧にこなす必要はありません。まずは今日の食事から、裏の栄養成分表示を見て、「これはタンパク質が多いな」「これは脂質が意外とあるな」と意識することから始めてみませんか。

その小さな意識が、リバウンドしない体作りの、最も確実な一歩になります。

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伴恭伊東

伊東伴恭イトウバンキョウ 経歴 野球 第84回夏甲子園大会出場 フルコンタクト空手 日本代表 キックボクシング  JNETWORKスーパーライト級新人王 FOKウェルター級王者 WMCライト級日本王者 トレーニング依頼はこちらから 伊東伴恭HP https://itobankyo.jp/

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